今回も、引き続き、相続税データ集です。
国税庁の課税状況統計データを見ています。
一昨日は、2007年に相続人が取得した財産の合計額は、
「11兆6947億円」この相続財産価額の元だった相続財産の種類は、
「第1位 土地 53% 5兆5847億円」土地の中の種別では、
「第1位 宅地 3兆9684億円 全体の33.9%」==
昨日は、2007年の申告税額の内の納付税額は、
「1兆2666億円」相続税額が「約11兆円」に対して、納付税額は「約1兆円」、評価額の「約1/10」
相続を申告した相続人、
「13万7957人」。 このときの被相続人は
「4万6820人」==
というところまで来ました。
今回は、もうひとつ面白いデータがありましたので、第3弾です。
総額だけでなく、課税価格の階級別の相続人数・被相続人数・納税額のデータがあります。
これで、それぞれの課税価格帯の状況が場合分けされ、
「自分がどのレベルなのか?」、「どこを目標としていて、どうなるのか?」
が、見えてきますね。
さて、課税価格階級では、被相続人の課税価格を1億円以下から、100億円超まで、12階級に分かれて公表されています。
---
1億円以下-被相続人:9,832人-納税総額11,422百万円-法定相続人22,960人1億円超2億円以下-被相続人:22,357人-納税総額126,951百万円-法定相続人73,100人
2億円超3億円以下-被相続人:6,958人-納税総額142,741百万円-法定相続人24,721人3億円超5億円以下-被相続人:4,408人-納税総額219,301百万円-法定相続人16,488人
5億円超7億円以下-被相続人:1,439人-納税総額146,683百万円-法定相続人5,414人7億円超10億円以下-被相続人:929人-納税総額155,766百万円-法定相続人3,483人
10億円超20億円以下-被相続人:693人-納税総額217,875百万円-法定相続人2,807人20億円超30億円以下-被相続人:118人-納税総額76,080百万円-法定相続人488人
30億円超50億円以下-被相続人:49人-納税総額57,955百万円-法定相続人186人50億円超70億円以下-被相続人:21人-納税総額45,542百万円-法定相続人79人
70億円超100億円以下-被相続人:7人-納税総額15,149百万円-法定相続人24人100億円超-被相続人:9人-納税総額48,033百万円-法定相続人27人
---
*この国税庁の2007年のデータは、その年中に相続が開始した被相続人から、
相続、遺贈または相続時精算課税に係る贈与により財産を取得した者について、
2008年10月31にまでに提出された「申告書」に基づいて作成されています。
---
この数値は、国税庁HPの
http://www.nta.go.jp/kohyo/tokei/kokuzeicho/sozoku2007/sozoku.htmにて確認してください。
---
まず、相続財産の課税価格(評価額)が
「1億円以下」の場合、
納税総額11,422万円を法定相続人22,960人で、割り、
被相続人1人当たりの納税額を見てみると、
『約50万円』次に、
「1億円超-2億円以下」の課税価格の場合は、
納税総額1,683,223百万円を、法定相続人24,721人で、割り、
被相続人1人当たりの納税額を見てみると、
『約174万円』あくまで計算上・統計上の話ですが、この平均値は平均的な節税対策をしていた場合は、
このくらいという想像(あくまで想像で、実際は税理士さんに相談しましょう)で、
いざというときには、このくらいは現金を用意しておかないといけないでしょうね。
でも、思っていたよりも、かなり納税額が少ないので、国税庁の統計データから、
単純に持ってきて、このような計算をしていること自体が、間違っているかもしれません。
やっぱり、皆さんも一緒に下記のデータを見てみてください。
===
この数値は、国税庁HPの
http://www.nta.go.jp/kohyo/tokei/kokuzeicho/sozoku2007/sozoku.htm===
いろいろと、考えが浮かびます。
今回のデータで、被相続人の数を合計すると、
「46,820人」。
(前回のデータと合致していますね。)
同じ年に生まれた人を見てください、もっと多くの方がいるはずですので、
この46820人という数も、それに比べれば少ないのですね。
また、被相続人の数に対し、法定相続人のが数倍以上多いことは、
親よりも、この数が多いからと、単純には言えますが、
このくらいの納税額になると、法定相続人に、養子として入れている人もいるのでしょう。
(法定相続人のなかで、養子として記録されている人がどれくらいいるかを、
知ることができると、養子にする意図・効果がもっとよく見えてくるかもしれません。)
仮定や想像よりも、実績ベースのデータは参考になります。
それにしても、平成19年中に、9人もの方が、被相続人として100億円超の相続課税価格の申告をされているのですね。
違う意味で、すごく、参考になります。
===
皆さん、ここまでくると、相続税・納税額・相続人・被相続人・相続財産項目についての
大枠が見えてきたのではないでしょうか?
さて、アパート投資では、相続税と同様に、不動産取得税、固定資産税、不動産所得税など、
他にも重要な因子(金額がかさむもの)がありますね。
こちらについても、実績ベースで、9/27(日)に、講演会にて、お話させていただきます。
おまけ、今月の『家主と地主』vol.26 p34の長期入居者獲得術編について、
取材を受けましたので、書店で見かけたら、読んでみてください。
【お知らせ】
「サラリーマン大家サポーターズ・安定経営道シリーズ2009 アパート修繕・クレーム・保険&節税対策編」
開催日時: 9/27(日) 14:00-17:00(受付13:30-)【申込開始】
残り席: 10席 昨日も申し込みを、ありがとうございます。
開催場所:渋谷 → 詳細地図参加申込⇒
http://shop.odpt.net/daichoso.html公開中。*懇親会もあります。
←ブログランク・気持ちの一押しを不動産投資の健美家・コラム_満室アパート経営道http://www.kenbiya.com/column/daichou/↑9/16、第42話が公開されました。
サラリーマン大家サポーターズhttp://www.so-support.net/
- 関連記事
-
スポンサーサイト