今回は、珍しい(かつ羨ましい)
土地取得ケースの紹介です。
この物件は、
『借地権』の売却です。
しかし、買主にとっては、
『所有権』を取得となりました。
(以下、緑が売主側、青が買主側です)
状況は、
・土地所有者が
『財務省』 ・借地権者が
『個人』(売主) ・買主も一般の
『個人』(サラリーマンさん)です。
この土地売買は、下記の2段階でした。
1.借地権の売買契約(借地権者と買主)
2.底地権の売買契約(財務省と買主)
「どうして?」このようなことが起きたのかというと、
“借地権者だった人が地代を滞納していたこと”が問題でした。
(a)
借地権者としては、このままでは地代の滞納がかさみ続けてしまう。
(b)
地主の財務省としては、地代が回収できる見込みが無く、ロスがどんどん出てしまう。
このとき、(a)と(b)が一番気にしていることは
『地代』(=今後の負債)だったようです。
そこで借地権者と財務省が考えた結論は、
『土地を手放すこと』土地がそこそこの値で売れれば、滞納していた地代が回収できます。
借地権者にとっては、これ以上、負債がかさまないので助かります。
(このときは借地権で、利益を出そうとは考えている暇が無いようです。)
(借地権者は負債が亡くなるだけの借地価格で売ることとなりました。)
財務省は、他にも沢山の土地の所有者となっているため、地代の滞納という問題のある土地を
その状況にしておくわけにはいかず、はやくすっきりと問題を解決したいわけです。
(さすがお役所、ここで土地を高く売り、利益を出そうなどと考えていないようです。)
結果として、買主は地域の相場では理由がつかないほどの値で、
土地を購入できたというケースです。
さらに、珍しいことは、財務省内での『土地売買手続き』↓
財務省はお金(手形)が契約時にないと契約をしない。
(その現場に、現金または手形が必要なのですね。)
このときの登場人物は、「買主、借地権者、仲介業者、銀行担当者、司法書士」
これに加えて、「財務省には財務省側の仲介人」が参加。
買主が借地代分を借地権者に支払い、借地権者はそのまま地代として財務省に支払い、さらにその他の債権者に支払いを済ます。
その後に、買主が土地代を財務省に支払うという流れ。
(やはり、財務省としては、土地を売りたいことが優先目的ではなく、
借地権者の地代等滞納を解消したいために、土地を販売しているようです。)
財務省の細かいところは、
手形の読み込みで、「金額を1.2......などと」一桁ずつ声を出していたそうです。
きっちりとしているところが、面白いですね。
しかし、残念なことは、元の借地権者さんが、地代を払えなくなったこと。
底地権者が財務省だったので、それほど高額な地代ではなかったのに、
生活プランがうまくいかなかったのでしょう。
良い立地だけに本当にもったいないです。
(世の中の矛盾、何十年続いた日本の右肩上がり時代は、終わろうとしています。)
私たち一人ひとりが、頭の中、生活習慣を考え直さなくてはいけません。ちなみに、この土地ではすばらしい収益性のアパート経営が行われます。
このように良い土地を探せること、取得できること、羨ましいかぎりです。
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